「ここの脂肪さえなくなれば…」と、いくら自分でダイエットをがんばっても、頑固な脂肪はなかなか減らないし、お顔をマッサージしても翌日にはほっぺのお肉は元通り…。
なんとか体重を落とせたからといって、理想の体型になれるかどうかは、また別の話だったりしますよね。
痩せようとあれこれ試した結果、頬がこけたり、バストが垂れてしまったら本末転倒…!
そんなリスキーな自己流痩身には見切りをつけて、ここ数年は、医療HIFU(ハイフ)で、狙ったところだけ部分痩せをかなえる人が増えているそうですよ。
「ハイフは気になっているけど、何がいいの? 他の痩身とどう違うの?」という人も多いようです。
HIFU(ハイフ)とは?
HIFU(ハイフ)は超音波を肌の上からあてることで、皮下組織のゆるみを改善するリフトアップや、脂肪細胞を減らす痩身を実現する美容術です。
切開手術ではないので、「切らないリフトアップ」「切らない痩身」などともいわれます。
HIFU(ハイフ)は「高密度焦点式超音波」と意味する「High Intensity Focused Ultrasound」の頭文字です。
肌の表面から目に見えない超音波を当てるだけなので、内出血や傷などができず、ダウンタイムがほとんどないのが大きな特徴です。
皮下深部を狙ってピンポイントで熱処理するので、照射された瞬間は温かさを感じますが、皮膚はもちろん傷つかず、施術後の痛みもほぼありません。
顔に照射すればリフトアップに、お腹などの脂肪が気になる部位に照射すれば痩身の効果が得られます。
1回照射を受けると、2~3か月は効果が持続するとされているので、通院頻度が少なく忙しい方でも受けやすいですね。
1度でも施術すればそれなりの効果が得られますが、やはり、きちんと結果を出すまで何度か通院するのがベターです。
HIFU(ハイフ)はこんな人におすすめ
顔やボディの痩身・引き締め効果があります。
<顔の悩み>
・二重あご、または輪郭に余分な肉が付き、顔が大きく見える、小顔になりたい
・頬やフェイスラインがたるんで下垂してきた
・目元がたるんでまぶたが腫れぼったい、目が小さくなったように感じる
・ほうれい線やしわが気になる
・老けて見えるようになった、表情が暗くなったと言われる
たるんだ皮膚組織にハリをよびもどす効果があるので、老化やたるみの改善が期待できます。
<ボディの悩み>
- おしりや太もものセルライトが気になる
- お腹やわき腹の贅肉がなかなか落ちない
- 気になる部分だけきれいに痩せたい
- リバウンドしたくない
- 痛い痩身術は受けたくない
医療ダイエットやリフトアップの中でも、注射や切開、糸の埋入などが不要で、サロン感覚で多くの人が抵抗なく受けられる施術として人気のようです。
HIFU(ハイフ)はほかの照射系とどう違うの?
「照射するだけでリフトアップ!」「痛くない痩身!」…とうたわれている医療用マシンは多々ありますが、ここまでHIFU(ハイフ)が人気なのはなぜでしょう?
HIFU(ハイフ)の最大の特長は、これまで外科手術でしかアプローチできなかった、皮膚と皮膚の土台「SMAS(表在性筋膜)」まで深くしっかり届くこと。
施術する場所や狙う効果によって、照射範囲や深度を変えることができるので、顔や腕、おしり、と部位によって施術者(医療スタッフ)がハンドピースを使い分けることで、いろんな部位に対応できるのです。
これまでひきしめや痩身で使用されてきた高周波やレーザーに比べ、もっとも深く届くので、顔の筋膜やおしりの脂肪細胞までがつんと処理できるのが強みです。
<“照射系”治療の比較>
- HIFU ハイフ(ウルセラ、ダブロ、コントレックス、ウルトラセルQ+など)…SMAS筋膜にアプローチ
- 顔の輪郭引き上げ、脂肪細胞の減少、コラーゲン増生
- 高周波(サーマクールなど)…真皮層にアプローチ、
- リフトアップ、痩身、目の周り、コラーゲン増生
- 近赤外光(タイタンなど)…真皮層にアプローチ
- リフトアップ、こじわなど
- YAGレーザー(ジェネシスなど)…表皮にアプローチ
- 毛穴の引き締め、肌トラブルなど
- IPL(フォト治療など)…表皮にアプローチ
- シミ、そばかす、くすみ、ニキビ・ニキビ跡、赤ら顔など
お悩みや目的に応じて、適したマシンが異なるわけですね。
肌の表面の治療にはHIFU(ハイフ)以外の施術が適しているようです。
HIFU(ハイフ)の副作用は?
肌の深部に熱ダメージを与える施術になるため、照射直後にやけどのようなほてりを感じることがあります。
さらに施術後に赤みや腫れが出る方もいます。またわずかですが、むくみや筋肉痛のような感覚が短期間起こることもあるようです。
それをふせぐため、基本的にはクリニックで照射後に冷却処置を行います。
ごくまれに誤った使用方法により神経の損傷などのダメージが起こることがあるようです。しかしそのほとんどが、素人が自分で行うセルフハイフや、専門知識のない美容サロンスタッフによる施術によるものです。ですから、HIFU(ハイフ)はきちんとした医療機関で受けることが大切です。
また施術後しばらくは、肌が乾燥しやすく、日焼けもしやすい状態になっているので、日焼け止めや保湿対策をしっかり行うことも忘れずに。すでに重度の日焼けをしている方、妊娠中の方、金属系の糸を皮下に埋入している方、ケロイド体質の方などは原則、施術を受けられません。他にも持病のある方などは施術前のカウンセリングや診察で、しっかり相談しておきましょう。
エステとクリニックのHIFU(ハイフ)、どう違うの?
エステサロンで使用されるハイフは、医療用とは異なり、出力が弱いタイプになるため、効果が低めです。その分、料金はクリニックの半額前後で安いのですが、何度も通って施術を受けても望んだ効果が得られない可能性があります。
また前述のように医療スタッフ以外の施術によるリスクや、もし副作用が出た場合に治療のフォローが受けられないリスクがあるので、料金は高くても医療機関やクリニックを選びましょう。
まとめ
「照射するだけ」のリフトアップや痩身術はこれまでも人気でしたが、HIFU(ハイフ)の登場でさらに強く深く、効果的な施術ができるようになりました。
しかしその分、侵襲(体への負担)も大きくなっているので、リスクをよく理解して、信頼できる医療機関を選ぶことが大事ですね。
引用サイト: