エステティックサロンを開業する際に導入する方の多いエステ機器。金額は数十万円のものから500万円を超えるものまであり、開業資金の大部分を占める出費となります。
今回はエステ機器代金のお支払い方法の種類とそれぞれのメリットやデメリットなど特徴を比較していきます。
エステ機器の主な決済方法
エステ機器代金お支払い方法はサロンオーナーさんの希望や目的、ご予算によって様々です。「総支払額を安くしたい」「手元資金を残したいの」「数年後売却を考えている」などによりお選びいただく決済が全く変わってきます。
購入後に「あっ、リースでなくローンにしておけばよかった」とおもっても間に合いません。
事前にそれぞれのメリット・デメリットを確認した上で決済方法をお決めいただくことをオススメします。
3つの支払い方法とそのメリット・デメリット
エステ機器のお支払い方法は基本的に「現金一括」「ローン」「リース」の3つになります。
現金一括はそのまま現金でのお支払いですが、ローンとリースの違いを把握されている方があまり多くないのでメリット・デメリットをお伝えしていきたいと思います。
現金一括払い
一番多くお選びいただくお支払い方法です。一番のメリットは総支払額が分割(ローンやリース)に比べ安いことです。また、美容機器メーカーは入金確認後に商品出荷・導入講習を行う会社が多いので、導入までの期間が短いこともメリットです。逆に、デメリットは手元の運転資金が少なくなることです。特に新規開業のサロンさんは他の機材や備品、広告やホームページなど費用が多くかかりますので運転資金に現金を取っておく必要があります。
メリット
・総支払額が少ない
・機器所有権は自分のもの
・審査がないので導入までスムーズ
デメリット
・手元資金(キャッシュ)の圧縮
・固定資産対象
ローン契約
分割やローン、割賦と呼ばれるものです。お支払い回数は自由に選べます。手元資金を残すことができます。金融機関の与信を行った上での本契約です。信販会社の手数料により総支払額が増えること、審査後に書類の記入・送付が必要なため導入までに少し時間がかかるのがデメリットです。
(※信販会社によりインターネット審査で早いところもあります)
メリット
・手元資金が残る
デメリット
・審査がある
・総支払額が増える
・導入まで時間がかかる
・固定資産対象
リース契約
お支払い方法や総支払額はローン契約に近く、お支払い回数は5年リース(60回)が主です。メリットはローン契約のメリットの他にリース会社による「動産保険」が付きます。その代わり、機器の所有権が自分にない(リース会社所有)のでリース期間終了後も再リースや返却になり、自分のものになることは基本的にありません。
レンタルとリースを同じものと認識されている方もいらっしゃいますが、リースはレンタルの様に支払い期間中好きなタイミングでやめることはできません。
メリット
・手元資金が残る
・経費として処理
・固定資産対象外
デメリット
・審査がある
・総支払額が増える
・導入まで時間がかかる
・所有権がない 動産保険とは?
動産保険(動産総合保険)とは、事業用の什器・備品、機械、器具、商品または個人所有の カメラ、楽器などの動産を対象とした総合保険です。 運送中や使用中の破損や盗難など、偶然な事故による損害を補償します。
参考:https://www.aig.co.jp/content/dam/aig-sonpo/apac/japan/non-products/documents/aiu-products/B34-112.pdf
比較表
各決済を一覧比較表です。
現金一括 | ローン | リース | |
総支払額 | 本体代金のみ | 本体代金+手数料 | 本体代金+手数料 |
手元資金 | 減る | 減らない | 減らない |
審査 | なし | あり | あり |
納期まで | 即納品可能 | 審査+契約後 | 審査+契約後 |
所有権 | 自分 | 自分 | リース会社 |
保証 | ・メーカー保証 | ・メーカー保証 | ・メーカー保証 ・動産保険 |
まとめ
一番良いお支払い方法は、お客様の状況やご要望により変わります。
キャッシュに余裕があり、少しでも総支払額を安くしたい、中古としての売却も検討している方は現金一括。
現金を減らしたくなく、分割で支払いたいけど中古の売却も可能にしたい方はローン契約。
現金を減らしたくない、経費として処理したい、中古売却も考えていないかたはリース契約が良いと思います。
ご契約されている税理士や会計士の先生がいらっしゃる方は、ご自身のお店はどの決済がメリットあるのかをお聞きいただくのが一番早いと思います。
ご不明な点などあれば遠慮なくご連絡ください。